2023-09-21 本番なのに忘れる夢、再び
私は顕微鏡のように自分の足の裏に触れる地面の砂粒に感覚を開きつつ、同時に天井から舞台全体を見て、時には時間を遡ってさっきの空間の名残に何かができないか探る。または3分後、20分後に思い出してもらえるものをその時間に彫刻する。
夢を見た。
本番が始まるというのに振付をほとんど覚えていない。トゥシューズを履くのにタイツを忘れてきてしまった。第一部は踊りきりほっとしたところでコンビニに行こうとするが、第二部までそんなに休憩時間がなかったかもと思い直して舞台に駆け戻る。第二部も第三部もいっさい振付を覚えていない。動画で復習しなければと思い、袖で懸命にWi-Fiを捕まえようとする。
電車に乗っている。浜松、という名前が見えたので浜松町のことかと思って乗っていたら浜松に行く電車だったので慌てて降りる。その駅には東京に戻る中央線が通っていたが、もう東京の電車のことも土地勘もすっかり忘れていることに気づく。